家の売却ってどのくらいの期間が普通…?

家を売るときにどのくらいの期間で売れるかについては、実際にマイホーム売却の当事者にならないと深く考えないものですよね。

「チラシを出せばすぐに売れるのでは?」と楽観的に考える人もいれば、「ずっと売れ残ったらどうしよう…」とマイナス思考になる人もいるかもしれません。

余裕を持ったスケジュールを立てるためにも「売却にかかる期間」をだいたい知っておきたいところですよね。

いったい、どのくらいの期間で売れるものなのでしょうか?

◆さまざまなケースによって売りやすさが変わる

当然のことですが、売り出し中の物件はすべて一軒一軒状況が違います。「築年数」「最寄駅までの近さ」「近隣にあるスーパーや施設」「間取り」「汚れ具合」「価格」など、それぞれまったく事情は異なっているものですよね。

「駅までかなり近い」という物件は条件的に良さそうですが、近くにスーパーが少ない、電車の本数が少ないなど少し不便な環境だとあまり注目されにくいかもしれません。

築年数が古い物件でも、活性化してきているエリア内なら「リノベーションして住めばいい」と考える客層にはモテるでしょう。

また、築年数や周辺環境などが好条件でも、売主サイドが「価格は下げられない」と周辺相場よりも高めの価格からの値下げを断固拒否すれば、なかなか売れずに残ることも…。

買主との出会いは、いつやってくるかは売り出してみないことには分かりません。購入する人がこだわるポイントも人それぞれなので、上手くマッチできれば「売却」に繋がるでしょう。「売れにくそう」という物件でも、スピーディーに購入希望者が現れ売却できる“ラッキー”なケースもあります。

個々の状況で売れるタイミングを予想することは難しいので、売却は余裕をもって進めていくことが大事です。

◆時期も関係してくるの?

買う方でも、購入までの期間にはある程度余裕をもって臨むパターンが多いです。

例えば、「1月には新しい家に住みたい」という希望があれば、逆算して前年の秋ごろから動き出すでしょう。

また、ファミリー層では仕事や学校の新年度に合わせて「新環境で暮らしたい」と考えて住み替えするケースもあるので、その2~3ヵ月くらい前の1月や2月頃に購入を進めていく人も多いようです。新年度めがけて不動産市場そのものが活発化するので、「ふだんは売りにくい」という物件も売りやすいこともあるかもしれません。

ただし、購入者が多いと売り出す人も比例し、ライバルが多い時期でもあります。

◆平均的には3~6ヵ月を目安に…

ひとくちに「家を売る」と言いますが、売却の橋渡し役になってもらう不動産会社を選定するのにも時間がかかってしまいます。

また、不動産会社を選定してから広告を出し、内覧や売買契約を経て引渡しなどいくつもの段階があるものです。それらをすべて含めて、平均が3~4ヵ月から半年ほどと言われています。おおよそ半年を目途に動き出すのが賢明かもしれませんね。

◆まとめ

周辺相場の価格よりも大幅に下げたような「オトク物件」であれば、売り出してからすぐに買い手が見つかることもあります。しかし、「買い手さえ見つかれば価格はどうでもいい」というわけにはいきませんよね。

「売却」の背景にある事情が絡みあって、売却期間は変わりますが、大事なのは早めに動き出すということです。

売却までに1年以上もかかるという可能性もあるので、「どの時期までに売りたい」と計画を立てて売却を進めていきましょう。