コストをおさえる家づくり|妥協できるポイントを考えながらプランニング

建売住宅や中古住宅と違って、ゼロからの家づくりができる注文住宅。あらゆるものを自分好みにできる「夢」のあるマイホーム作りと言えるでしょう。ただ、デザインや性能など理想に100%近づけるほど、見積もり金額が予算超えしてしまうことも。

予算オーバーしないように知っておきたいのがコストダウンできる方法です。

自分なりに「妥協できるところ」「譲れない部分」を考えてみて、上手に予算調整してみましょう。

◆建物のカタチをシンプルにしよう

住宅の形は、凸凹が多く複雑になるほど手間がかかります。そのため、見た目的になだらかでなく不規則なデザインは、費用的にも高め傾向となるでしょう。

「1階の形=2階の形」というように形が同じ、さらには「正方形or長方形」というスッキリとした総2階がもっともコスト的にはリーズナブルです。

◆規格外のものはなるべく避ける

窓の形や大きさなど、一般的に多く出回っているタイプとは違ったものを選ぶと、金額は高くなってしまいます。

◆屋根の形はプレーンなタイプにする

屋根の種類は、いくつかありますが、なかでもシンプルな切り妻や片流れ屋根はコストを抑えることがデザインです。

◆水回りはなるべくまとめた位置に配置する

浴室、トイレ、キッチン、洗面所など、水を使う場所はできるだけ近くに寄せて配置しましょう。逆方向に配置すると、配管も長くなり工事費が増えます。最近は2階にもトイレを設置するケースは多いですが「必要ないな」と思えば、カットすることで節約になるでしょう。

もし、2階にトイレを作る場合でも1階との位置を揃えることで少しでもコストを抑えることに繋がります。

◆壁紙や床材などはシンプルタイプを選ぶ

壁紙や床のデザインや色は、住まいの雰囲気を方向づけます。コーディネートのために、デザイン性の高いものを使いたいものですよね。ただ、できるだけ無難なデザインを選ぶのがコストダウンの秘訣です。いわゆる「量産品」と言われるタイプなら、安く購入できます。部屋別に選ぶのではなく、住まい全体を同じ壁紙や床材にするのもおすすめです。

◆メーカーにこだわらない

家のなかに設置する設備はたくさんあります。キッチンやトイレなど、「このメーカーのものがいい」「最新の機器が欲しい」とこだわる人もいるかもしれません。

しかし、旧タイプであってもデザイン的に若干の違いがあるだけで、性能的には変わらないこともあります。それに、メーカーが違っても、それほど大差なく使えることも。

ハウスメーカーによっては、「このメーカーの仕入れなら安くできる」「ひとつ前の型ならかなりオトク」という提案をしてくるかもしれません。性能やデザインをチェックし、自分なりに納得できるなら、提案されたものの方がコストを抑えられることもあるでしょう。

◆まとめ

デザインや設備など、コストを安くできるポイントは多いです。大きくまとめると「妥協できる点を見つける」のがコストダウンのコツと言えるかもしれません。

ただ、構造面や基礎など耐震性や耐久性に関わる部分はコストを下げることよりも「安全かどうか」を重視しましょう。コストをおさえた結果、後悔しないようにしたいものです。

はじめに、自分の予算を明確にしておき、「コストを抑えつつ、快適な家づくり」を目指してプランニングしていきましょう。