住まい探しをしていると見かける「古家付き土地」。
「土地なの?」「古家なの?」と分かりにくくなりそうですよね。中古物件を買うのと何が違うのでしょう…?
今回は、古家付き土地とは何なのか、そしてその「魅力」に焦点をあてて詳しいことを解説していきます。
◆古家がついているとは?中古とは何が違うの?
基本的に“土地”として売るのが、古家付き土地です。建物は建っていますが、価値的にはゼロのことが多いです。一方の中古住宅は、「建物はまだまだ住めますよ」という意味合いが含まれ、住宅の耐用年数以内であると考えてもいいでしょう。
平成に建てられた住宅だと、まだまだ居住できるので「古家」と表記されているケースは少なく、昭和に建築された住宅なら「古家」という考えもあるようです。
実際には、そのボーダーラインはだいぶ曖昧なのが現状です。
◆周辺よりも安く購入できる
「土地」を売る場合、既存の建物があれば取り壊し、そして整地をしてから売り出すのが一般的。古家付きなら、建物を解体する前に売却するため、売主的には解体費用がかかりません。建物が壊す費用を含みつつ、周辺相場よりもかなりオトクに価格設定していることが多いでしょう。
◆建物が残っているから新居を建てたときのイメージが掴みやすい
通常、更地になっている土地を買うと、「建物を建てたときにどんな感じになるのか」が不安なもの。特に、多くの人が気になるのが「日当たり」ではないでしょうか。古家付きの場合、建物がまだ建っているので、日当たり確認をすることもできるでしょう。
また、嬉しいのがイメージを掴みやすいこと。2階建ての住宅なら、窓からどんな景色が見られるかを確認できます。窓から入り込む風も実際に体感できるのが嬉しいですよね。
新居を建てる前から、日当たりや眺望、窓から入り込む風がチェックできるのが魅力ポイントと言えるでしょう。
◆住んでもOK?「古家」が気に入ったら住むことも可能
「古家付き」とするのは、販売者の総合的な判断によるところが多いです。
一般的な耐用年数を過ぎていても、メンテナンスやリフォームがされていて、実際の築年数よりも新しい雰囲気で価値がある物件もあるでしょう。そんな「古家」なら、住むのに問題はないですよね。「古家付き」としてリーズナブルに購入後、大がかりなリノベーションをして住むこともいいでしょう。
また、「空き家になっているから早く売りたい」など、まだまだ住める住宅でも「古家付き土地」として相場よりも安く売っている物件も。古家付き土地を買ったからと言って、「絶対壊して」という決まりもありません。
「古家を解体して新しく建てるか」「リフォームをして利用するか」は、買った人が目で見て確認しても良さそうですね。土地を探すつもりで古家付き物件を見に行ったら、現地で気に入ったというケースもあるでしょう。
◆まとめ
古家付きは、周辺相場よりも安く購入できて、暮らしのイメージがしやすいのが魅力。土地探しで更地ばかりを探しているなら、古家付き土地も候補に入れても良さそうですね。
なかには「中古住宅」としてまだ住めそうな魅力的な物件に出会えることも。新築から気持ちがシフトすることもあるかもしれませんね。
そんな魅力点もいくつかありましたが、実際にはメリットだけでなくデメリットもあります。初めにしっかり知っておかないと後悔にも繋がります。
次回は、古家付き土地を買うときにどんな点に注意すべきか、デメリットを踏まえつつお伝えしていきたいと思います。